専攻医からのメッセージ
神経内科 中村昭太 先生
(令和6年度卒後臨床研修一般プログラム 修了)
私は大学入学当初より地域医療に興味があり、山梨の医療に貢献したいという思いがありました。しかしながら、どの診療科に進むか決めかねている状態で初期研修を開始しました。(令和6年度卒後臨床研修一般プログラム 修了)
私は山梨大学医学部附属病院で2年間の初期研修を行いました。当院は山梨の医療の中核となる病院であり様々な診療科が揃っており、各々の希望に応じたローテーションを組むことができる点が大きな魅力です。私も様々な診療科を2年間でローテーションできたため、各診療科の魅力を感じながら自分の進路について深く考えることができました。そして研修の中で、脳を中心とした神経疾患に魅力を感じ、脳血管障害にも興味を持ったことから神経内科に入局を決めました。
神経疾患は難解な分野も多く、診断に苦慮したり、学生時代にそれほど実臨床で触れることがなかったりと馴染みにくいところがありますが、それ故に学ぶ面白さがあると思います。実際入局したての自分も、新しい症例と直面するたびに日々奮闘しています。
当院の初期研修では、1次救急、2次救急の初期対応の他に、市中病院での地域医療研修や一般外来研修を通して、専門性の高い各診療科の症例とは別にcommon diseaseについても実践経験を積むことができる環境が整っております。また、研修医勉強会など学習会も盛んに行われています。
最後になりますが、初期研修期間は、専門科へ進む前の“医師”という職業に慣れるための期間だと思います。学生時代に勉強してきた知識を実臨床に活かす、と言葉で言うのは簡単ですが、実際には中々大変なことも多いと思います。初期研修期間を最大限有意義に使い、うまく休みも使いながら、自分の進路を決定していってください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみしています。
小児科 古荘早希 先生
(令和6年度卒後臨床研修たすき掛けプログラム 修了)
私の初期研修の目標は、「救急疾患の初期対応」と「common diseaseの基本的な治療法」を学ぶことでした。この目標を達成するため、1年目は諏訪赤十字病院、2年目は山梨大学医学部附属病院で研修を行いました。(令和6年度卒後臨床研修たすき掛けプログラム 修了)
諏訪赤十字病院では、特に救急科での研修に力を入れて取り組みました。救急科では研修医が指導医の先生と共にドクターカーに同乗し現場へ向かいます。当初は、現場の緊張感に圧倒されて迅速な判断ができない自分の未熟さを痛感する日々でした。そのたびに上級医の先生から的確なアドバイスをいただき、同期と共に症例の振り返りを重ねることで、救急対応への苦手意識を克服することができました。また、手技についても、自分の成長段階に合わせてチャンスをいただき、確実にステップアップすることができました。
2年目は山梨大学附属病院での研修となり、1年目での経験をベースに多くの症例に触れることで、自分の理解と技術をステップアップさせることができました。また、大学病院という環境で高度な専門性が必要な疾患を学べたことで、自分の知識の幅を広めることができました。
私は専攻を小児科に決め、4月から小児科専攻医として働き始めました。日々新しい学びがあり、新鮮に感じると同時に多くの課題がある事を感じています。しかし初期研修で獲得した力を生かせば、課題を突き詰め、さらにステップアップしていくことができると信じております。
私は初期研修の経験が今後の自分の医師人生の基盤を作ったと感じています。初期研修の段階から将来自分がなりたい医師像をイメージし、必要な力を培うことが重要であると考えます。将来を見据え、自分の必要なことを培うことができる環境を選択することが大切と思います。よりよい初期研修を送れることを願っております。