特定行為研修を通して学んだこと
特定看護師の専門性は、看護の「看る」と医学的な「診る」両方の視点と思考をそなえた看護です。
看護師は世話・親身の Care を前提とした患者アセスメントに対し、医師は治療・改善の Cure を前提とし、特定看護師は両者の視点から Care=Cure として看護を通じて自ら観察した所見を医学的視点からアセスメントし、優先すべき診療行為を判断・評価することが医学的な「診る」となり、根拠にもとづく診断・治療の思考過程となる臨床推論に必要な知識を深く学び得ました。
2 つの「みる」から患者を全人的に捉え、特定看護師の専門性の発揮を目指します。
看護師特定行為研修(2022年度 9月 ICU・HCU コース修了) 長澤 美佐子
前半は、放送大学での学習をしました。病態や解剖生理、薬理、臨床推論など、今まで考えていなかったような幅広い視点で学ぶことができ、医師がどのように患者の病態を判断していたのか考えるきっかけとなりました。後半は、学研でのテスト終了後、臨床で先生方に直接ご指導していただき、呼吸器の設定や点滴の管理など、多角的な視点で推論し、判断して、1事例1事例を大切にしていくことの重要性を実感しました。動脈穿刺やPICC挿入など今まで経験したことのない手技の習得もでき、看護師としての視野を広げることができたと思います。
看護師特定行為研修(2022年度3月 外科術後病棟管理領域コース修了) 日向 恵
今まで培ってきた看護的視点に加え、今回の研修で学ぶことのできた臨床推論・臨床判断といった医学的視点を組み合わせ、深みのある看護・医療の提供を目指していきたいです。また特定看護師として活躍する中で、スタッフのロールモデルとなれるよう努力を重ねていきたいです。
看護師特定行為研修(2023年度9月 ICU・HCUコース修了) 明石 かえで
特定行為研修を通じて病態やフィジカルアセスメントなど学び直す機会が得られ、看護の視点のみではなく、臨床推論についてなど医学的な知識や思考力について学ぶ機会となりました。特定行為看護師として経験を積み、チーム医療の推進力として行動していけるように、今後も学びを深めていきたいと思います。
看護師特定行為研修(2023年度3月 外科術後病棟管理領域コース修了) 田野口 桂子
特定行為研修では病態生理やフィジカルアセスメントを始め、看護の視点だけでなく特定行為を行う上での思考・判断力を学習することができました。 複雑化し多様化する現代医療の中で、特定看護師としてより安全性に配慮し、広い視野で患者や家族の状況をとらえながら質の高い医療を提供できるよう努めていきたいと思います。
看護師特定行為研修(2024年度9月 外科術後病棟管理領域コース修了) 馬継 琢也